福山市で公共施設のネーミングライツパートナーを募集開始!
広島県福山市では、2025年6月に発表された募集要項に基づき、市内の複数公共施設に対するネーミングライツ(命名権)パートナーを募集しています。提案受付期間は2025年7月1日から9月30日まで。動物園や図書館、スポーツ施設など計7施設程度が対象です。地域とのつながりを重視した提案が求められています。
動物園や図書館など、多彩な対象施設
対象となるのは、福山市立動物園や福山市内の図書館7館、福山城公園庭球場など。これらの施設は、市民に親しまれている拠点であり、ネーミングライツを通じて企業が地域に貢献しながら認知度向上を図ることができます。施設によって利用者層や訴求ポイントが異なるため、各施設の特色を踏まえた提案が鍵になります。
多様な対価が可能、希望額は年額300万円から
今回の募集では、対価の提供方法として金銭だけでなく、物品寄附や役務(サービス)提供なども認められています。ただし、市側が施設を指定する「施設提示型」については金銭のみが対象となり、希望価格は年額300万円(税込)以上に設定されています。企業の社会貢献や地域ブランディングの一環として、柔軟に参加できる制度です。
企業・団体が気をつけるべき応募要件
命名権に関する基本的なルールとして、契約期間中の名称変更は禁止されており、施設のイメージにふさわしい提案が求められます。看板制作費や原状回復費用などは原則スポンサーの負担です。また、広告物の掲出には条例の遵守が必要で、企業・団体はコンプライアンスの観点も重視されます。
応募から導入までの流れ
応募は福山市公式の申込様式をもとに行い、提出された内容は市の選定委員会で審査されます。選定後は契約を締結し、施設に新たな愛称が掲出されます。今後も随時募集型のネーミングライツ制度も並行して展開予定のため、今回応募できない場合も継続的な機会が提供される見込みです。
管理人から
福山市の今回のネーミングライツ募集は、金銭的な対価だけでなく、物品・サービスといった地域密着型の提案も歓迎される柔軟な制度です。年額300万円からと金額はやや高めですが、対象施設が広く、市の公共ブランディングと企業のCSRが一致すれば、非常に魅力的なパートナーシップが築けるはずです。