鹿島アントラーズ本拠地が「メルカリスタジアム」に!その背景とネーミングライツの意義 | ネーミングノート


【特集】鹿島アントラーズ本拠地が「メルカリスタジアム」に!その背景とネーミングライツの意義

2024年、Jリーグ屈指の人気クラブ・鹿島アントラーズの本拠地スタジアムが、新たな時代を迎えました。これまで「カシマサッカースタジアム」として親しまれてきたこの場所が、フリマアプリ大手「メルカリ」とのネーミングライツ契約により、「メルカリスタジアム」として新たなスタートを切ったのです。

なぜメルカリがネーミングライツに?

メルカリは、鹿島アントラーズの親会社である株式会社メルカリグループの中核企業。クラブの経営再建や地域活性化のため、2019年より資本提携を進め、クラブ経営にも深く関与してきました。その流れの中で、スタジアムのネーミングライツも自然な流れとして浮上。地元・鹿嶋市、サポーターからも「新しい時代の象徴」として歓迎の声が広がりました。

ネーミングライツで何が変わる?

ネーミングライツ契約は、単なる「名称変更」ではありません。企業にとっては認知拡大や地域との結びつきを強化する絶好の機会であり、クラブ側にとっては安定的な収入源を確保できるメリットがあります。

実際、メルカリスタジアムでは、メルカリのロゴが随所に掲示されるだけでなく、アプリを活用したスタジアム内のキャッシュレス化、リユースグッズの販売や回収など、メルカリらしいサステナブルな取り組みが進行中。地元の雇用創出や観光誘致にも新たな波及効果が期待されています。

実績と今後の展望

Jリーグクラブのスタジアムにおけるネーミングライツは、すでに全国で導入が進んでいるものの、親会社が直接冠スポンサーとなるケースはまだ限られています。メルカリスタジアムの事例は、企業とスポーツクラブ、地域社会が三位一体で発展を目指す先進事例として、今後のモデルケースとなるでしょう。

また、スタジアムの名称が変わったことで、SNSやメディアでの露出が増加。サポーター同士のつながりや、遠方からの観戦客誘致にも良い影響が見られています。

ネーミングライツの可能性を広げる

ネーミングノートでは、こうした最新事例を通じて、ネーミングライツの持つ可能性や、地域・企業・スポーツの新しい連携のかたちを発信していきます。今後も、実際の導入事例やその成果を追い続け、みなさまに有益な情報を提供してまいります。

【執筆:ネーミングノート編集部】



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